道路関係四公団民営化推進委員会設置法案(内閣提出、衆議院送付)に関する質疑


●内閣委員会

  

2002年6月4日


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○田嶋陽子君

 社民党の田嶋陽子です。よろしくお願いします。
 最初に、三人の方にお伺いしたいんですけれども、最初に高木さんにお伺いします。
 特殊法人では採算性を確保した運営はできないのかどうか。私の考えでは、これは特殊法人という、いわゆる問題は組織形態ではなくて、お金の流れを透明にしてきっちりとチェックすればいいだけの問題であって、もしかしたらこの改革は特殊法人でもできるのではないかと考えていますが、いかがなものですか。


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○参考人(高木勇三君)

 おっしゃるとおりだというふうに私思っております。採算性を確保した運営というのは、どのような形態であっても可能であるというように思います。
 ただ、私、フレッシュスタートというふうに申し上げていますが、やはり組織というのはそれまでの動きについて慣性モメントを持っておりますので、なかなかそれまでの動きをすべて見直すということはできにくい。しかしながら、そのような形での今後の運営で果たして財政問題について改善が図れるのだろうかと。そのような観点から、フレッシュスタートがよろしいのではないかというふうに申し上げているわけでございます。


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○田嶋陽子君

 慣性モメントをなくすためのフレッシュスタートとして民営化というのは大変リスクが大きいように思うんですけれども、いかがですか。


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○参考人(高木勇三君)

 今回提示されています民営化が幅広い形であるということで、私はフレッシュスタートということでよろしいのではないかというふうに実は思っている次第でございます。


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○田嶋陽子君

 お考え、分かりました。
 私は、この間の質疑で、日本道路公団総裁の藤井さんからこういう答弁をいただいたんですが、天下り自体が悪いとは思わないということなんですね。
 それでは、堤参考人にお伺いします。天下りについて、いい天下りと悪い天下りがあるのか。それから、天下りについて、これは人の問題なのか、金の問題なのか。そのことを具体的に説明していただきたいんです、実態を。


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○参考人(堤和馬君)

 これはいいとか悪いとかといいますか、私は、公的な権限を使ってやっているということ、そして役所が再就職をあっせんするシステムがあることということからいうと、公的な権限を利用して自らの六十以降であればそういう老後を面倒見るということにつながりますので、私はその天下りのシステムというのは国民から見れば税金の無駄遣いそのものだというふうに思います。
 道路公団の総裁のその話ですが、では、じゃ特殊法人の総裁に、じゃ旧建設省、国土交通省の幹部が来なければ経営ができないのかと、そんなことはないと思いますね。これはもう特殊法人労連をやっているときからもう繰り返し言ってきたことでありますが、なくてもできる。道路公団でいえば、もう五十年近くたっているわけですから、幹部の養成だけきちっとやればそれはできるはずです。
 なぜできないようにしているのかといいますと、当事者、公団の自主的な権限がほとんどないわけです。まるきしロボット機関になっているわけです。そういう中で、経営感覚を磨くとか公共事業全般のそういう知識を吸収していくとかいうことにはなかなかならないわけですよね。
 そういう特殊法人、特に建設、公共工事の関係の特殊法人の場合は、もう本当に国の政策を執行するだけのそういう機関になっているという意味で、非常に幹部が育ちづらいと。我々も改革する提言というのを以前まとめたことがありますが、やはり自主的な権限の強化なくして改革にならないわけですね。
 あと、透明性が確保されていないと、いつの間にか計画ができて、実際に造ってみたら大赤字になったと、責任も追及されないと、こういうようなやり方を特殊法人という経営体を公共事業の間に挟んで行ってきた、こういうやり方が行き詰まっていると、そういう中での天下りのシステムなんですね。
 だから、ある意味で無駄遣いを人的に構造として進めていくということにつながっているのではないかと。特に、公益法人だとか、今も改革が叫ばれていますが、そういうところにいけば、もうなおさら役所がやっていた仕事をどんどんどんどん公益法人に出して自ら天下り先にしていくというようなことが公然と行われていると。そして、この公益法人が非常にすそ野広く厚く数千の規模で存在するようになってしまっているというようなことから見れば、その天下りの構造は廃止をするということを目指していただきたいと思います。


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○田嶋陽子君

 お話聞いていると、どうしてもだからこの問題は監督官庁の問題だし、国土交通省の問題だし、国の在り方そのものの問題だしというふうに感じるんですよね。だから、民営化というのは、何かちょっと先ほど高木さんのお話でも、こうすればベターになるとのお話なんですけれども、非常に不安を感じるところです。
 今のようなお話を伺った後で、もう一つ、こういう質問はどうかと思うんですけれども、できれば堤さんのお考えとして、いわゆる政財官の癒着構造を断ち切るためには、本当にどこをどうしたら一番いいんだろうと思われますか。
○参考人(堤和馬君) 一つは、やはり公共事業などを介して政治家に献金が渡ると。もう一つが、その公共工事、公然の秘密でほとんど談合でできているわけですよね。談合をして政治献金をする、その間に天下りが介在をするというシステムになっているわけです。一番典型的だったのは、北海道庁農政部が行った官製談合事件、二〇〇〇年の三月ぐらいに摘発されたやつですが、非常に明らかに三位一体の関係ができ上がっているわけですね。ですから、そこのすべてのところで歯止めを掛けなければ、その癒着を断ち切ることはできないと。天下りの問題もそうですし、政治献金の問題もそうですし、談合が起こらないようなシステムを作るということも併せて考えなければいけないと思います。


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○田嶋陽子君

 そうなると、やっぱり政治家が悪いということになってきて、いろいろと改革しなければいけないことが出てくると思います。(「政権交代だ、頑張れ」と呼ぶ者あり)はい、頑張ります。政権交代です。もうこんな中身のない法案のことで審議なんかさせられたくないと思います。国会は会期中で終われ。そこまでですが、顔洗って出直してきてほしいと思います。
 次、五十嵐さんにまいります。
 私は、その民営化推進委員会の独立性と多様性ということについて疑問を持っております。民営化を前提にした新たな組織が委員会で審議されるということになるんですけれども、準備室も総務省と国土交通省出身者で占められるわけですね。このまま委員会の事務局体制も関係省庁出身者で占められるということになると、官僚主導ですし、第三者機関としての独立を持つことは非常に難しくなるんじゃないかと思うんですね。
 それから、もう一つ多様性ということですが、これは私は女性学のことをずっとやってきましたから、内閣府に所属している男女共同参画社会の方針にのっとって二〇%、三〇%の女性が入ってほしいというふうに思うわけですけれども、一方で年齢とか若い人だとか年齢構成も考えた方がいいと思いますし、先ほどの五十嵐さんのお話ですと、やっぱり地元の人というもの、地方というもの、地方分権ということ、地方と国が対等でなければいい道路もできてこないという、改革もできないという、そういうお考えを持っていらして、そのお考えをこの推進委員会に生かすとしたら、どのようなメンバーを含められたらいいのか。ということは、いつもこういう委員会には似た顔ぶれの有識者とかいう人たちが顔を連ねていて、それを見るたびに私たちはがっかりしちゃうんですね。ああ、またこの方向でいくのかと。
 もし、五十嵐先生がいろんなアドバイスをなさるとしたら、どんなふうな方式でやっていったらいいか、どんなふうなメンバーを入れたらいいとお考えになるのか、教えてください。


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○参考人(五十嵐敬喜君)

 どういう人選をするかというのは正に権力そのものだと私は思っています。小泉さんは最近、自民党を倒すか、自分が倒されるかということをしばしば言うようになりました。道路族議員、徹底的に反対する委員を七名並べてみたらいいと私は思っています。


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○田嶋陽子君

 ありがとうございました。
 時間ですので、終わります。

 


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○田嶋陽子君

 社民党の田嶋陽子です。
 前回の質疑で、日本道路公団の藤井総裁は、民営化推進委員会の答申を待っているだけではなくて、特殊法人のままでも更に効率的な組織運営ができるように変えることができるとお答えになりました。ただし、この御発言には、民営化が既に閣議で決定されてしまったので日本道路公団としてはそれに従うしかないとのあきらめも含まれているような印象を受けます。それでも藤井さんは、「置かれた状況と世の中の温度というものを考えて、自ら直すべきところは直すということを絶えずしていくのが我々の現在の責務」とおっしゃっています。
 ところで、その道路公団のシステム改良のために経営改善委員会の諸井虔委員長が四回にわたって改善すべき点を指摘しています。その中から質問させていただきます。
 平成七年十二月の経営改善委員会の第一回意見書の中で、こう言っています。公団の経営上の権限、責任の明確化が不可欠である、そのためには、国の計画策定や施行命令に先立って公団が経営上の観点から自らの意見を述べることができる仕組みを設けるべきということです。その後、平成十年十二月、その経営改善委員会の第三回意見書の中で、こうあります。第一回意見書で指摘した経営合理化方策に対する公団の取組は一定の進捗があるものと認識するとされています。
 そこでお伺いします。日本道路公団が改革への意欲を持っていることは分かりました。この三回の意見書を受けてその後どのように改善は進んでいたのでしょうか、お伺いします。


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○参考人(藤井治芳君)

 先生御指摘のようなことで、平成八年三月以降、計画段階では各地方整備局と私どもの支社長、前は建設局長でございました、との間でいろいろな、具体的にどこを通ったらどうだ、環境問題がどうするかというのを、決まってから道路公団にいただきましたらそこで新しい環境問題、またゼロからやらなきゃいけないことになりますから、そういう意味で計画の段階から御相談させていただくことができるようになりました。これは非常にコストの縮減にも役立つことだと思います。
 さらに、最終的にアセスの手続や都市整備計画を出す段階で、道路局長とJH総裁との間で平成八年以降、毎回整備計画を出す段階では意見を言わせていただいているということでございます。その内容は、例えば、そういうことをやったときの採算性の確認について私どもなりにやって、こうなっているからひとつ国としても検討してほしいというようなことから資金コスト三%路線などが結果的に成り立ってきた、こういうような形があります。
 さらに、施行命令段階で、道路局からいただいたときに、それに対してもまた具体的に、例えばオオタカの問題だなと、具体的に出てきますから、そういうことについても国にもいろいろと援助をいただく、こういうようなことでございます。
 なお、それ以外にこの経営改善委員会は多岐にわたって御指摘をいただいておりますので、それを可能な限りやっておりまして、その一例だけ、一つだけ申し上げますと、去年の十一月に会計監査というのを外部法人、今までは内部だけでやっておりました。ところが、NHK等がやっているというのを聞き知りましたので、私どもも外部の民間団体の法人に監査してもらおうということで、十三年度から踏み切りました。
 それから、さらに、改善委員会のおかげで、十三年度、十四年度以降の予算の要求の仕方をいわゆるプライマリーバランスを前提として要求させていただいたとか、そういう幾つかのことで非常に私ども助かっております。


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○田嶋陽子君

 藤井総裁は、十二年の六月、すなわち第三回意見書が出された二年後に就任されていらっしゃいます。今いろいろ伺いまして、いろいろな改革が少しずつなされていたということは分かるんですが、それ以前の経営合理化策を踏まえて、今後、更に今お話しなさった以外にどういうことに取り組もうとお考えなんでしょうか。


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○参考人(藤井治芳君)

 非常に難しい御質問ですが、といいますのは、今回の第三者委員会で方向が出てまいります。今年末と聞いておりますけれども、出てまいります。それを受けて、国土省で運営しておられます国幹会議というところで御議論をなさいます。それを経ないと私どもの立場がどういうことになるか非常に不透明なところはございますが、先ほど、吉川先生からも御指摘がありましたように、採算性の確保というのが我々の経営者としての任務でございますから、その面から、例えば同じことを投資するのでも後ろの方に、後の方に送りますと、それだけ金利負担から何から収入がどんどん上がってきてから支出をすれば楽になるんです。早く支出しますとなかなかその金利負担だけがどんどんかさむから大変だといったような、事業の執行のやり方等についても国と今後御相談させていただければいいなと。
 計画論は国がお決めになるとしても、少なくとも執行論については国と御相談、積極的にして採算性にそごのないようにさせていただきたいなというふうに現時点では思っております。


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○田嶋陽子君

 私たち一般の国民にとっては、道路公団が採算性も取れないのに高速道路をばんばん造っているように見えたわけです。でも、実際は、この経営改善委員会が指摘しているように、国土交通省がやれと言ったら道路公団としてはいろんな意味でその方針に従うしかないという状況があるということは分かりました。でも、道路公団としてはそこを改善して自主的に意見を出そうとしてきたことも分かりましたが、何だか遅きに失した気がします。
 前回の質疑でも私が申し上げた職員の意識改革について改めてお伺いしますが、そのときに藤井総裁は、コスト縮減の問題を考えるとか、発注の問題を考えるとか、弾力的なサービスをするとか必要度の高くない仕事を天下り官僚のポスト維持のためにわざわざ作らない、それから、組織を変えるというようなことを具体的に挙げていらっしゃいました。しかし、組織が新しくなっても体質が変わらなければ改革も名ばかりだと、だれでもそう思うと思うんです。
 その新しい体制作りの前提になる職員の意識改革についてですけれども、実際に具体的にはどんなことをなさっていらっしゃるんでしょうか。


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○参考人(藤井治芳君)

 私ども、具体的な組織としては、経営活性化推進本部という、難しい言葉ですが、ステップ21推進本部というのを作りまして、そこで各種、全職員からインターネットでどんどん意見をいただきます。それを私どもの本社の経営企画課というところが整理して、それをすぐ各担当レベルに渡したりする仕組みもございます。
 それから、一番の大きい意識改革は、私は、昨年の四月から、春から始まっているこの民営化の動きだと思っております。このおかげで、いわゆる与えられた予算を執行するという立場の意識から、逆に、もう世間からたくさんやられましたから、もう我々としてはやっぱり自ら、資金というものは経営と密接なんだなということを職員が民営化の動きの中で大分知るようになりました。したがって、私どもは情報の共有化ということで、いろんな情報がありますといろいろと違った情報もありますので、それをなるべく各職員にどんどん伝達していくということ、これが一番の意識改革の前提になります。
 それで、そういうことの努力はさせていただいておりますので、先ほどの外部監査なんかも私どもが言わなくともやろうじゃないかというのを、普通は総裁がやれよとか言うんですが、自ら言ってくれるようになってきています。
 そういうことで、これは目立たないことですが、具体的にこの民営化の動きそのものが意識改革に一番役立っているというふうに認識しております。


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○田嶋陽子君

 今のお話だと、もう民営化しなくてもいいような感じなんですけれども、そういうことにはならないですか。


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○参考人(藤井治芳君)

 それとこれとはまた別だと思いますが、職員を少なくとも意識改革をさせること、しておくことがまずすべての前提だと思います。


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○田嶋陽子君

 何だかよく分からないですけれども。
 天下りのことで、藤井総裁も天下りでいらっしゃいますから直接こういうことを申し上げるのは気が引けるんですけれども、ずっと日本道路公団で働いてきた人ではない国土交通省からやってきた人がトップに君臨して意思決定権を握るわけですね。これではプロパーな人たちが意見も言いにくいですし、能力を発揮する場が減るわけですよね。
 藤井総裁は、前回の質疑で、プロパーの人間を一生懸命育てていらっしゃると、そういうことをおっしゃっていました。育てるということを私なりに理解すると、役職に就けていく、管理職に登用していくということになるんではないかと思うんですね。でも、その役員名簿を拝見しますと、九人の役員のうち理事の三人に道路公団出身の方がいて、六人はしかも天下りの元官僚ということですね。
 もっと詳しく申し上げると、二〇〇二年五月十六日現在の日本道路公団の役員と幹部の人事構成見ます。すると、総裁はもちろん藤井さんですね、天下りです。それから、副総裁は建設省からの天下りです。それから、理事は三人が天下りで、プロパーが三人理事でいます。監事は天下り。それから、部長や室長などの管理職は十七人いて、そのうち内部採用は十五人、八八%です。要するに、内部採用は管理職にはなれてもトップにはなれないわけですよね。
 そうしますと、天下りという国からの人材供給システムに頼らないことを前提にしますと、今後どのように具体的にプロパーを育てておいきになるんでしょうか。


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○参考人(藤井治芳君)

 私ども、内部的にはプロジェクトチームをたくさん作っております。その中では、部長であろうが課長であろうが調査役であろうが、そういう管理職でない者でもやる気のある人は入れて一緒に議論していただいております。
 そういうことで、まず今までの、今までの道路公団は、私自身が地方建設局の工事事務所長もやりましたし現場の出張所長もやった人間ですから分かるんですが、工事という仕事をするという感覚しかないんです。これは事実です。ですけれども、それじゃ駄目なんです。道路公団は、少なくともプラスアルファとして、お金は利息が付くお金だよ、税金は付かないけれども利息の付くお金なんだから、同じでも使い方を考えると利息分が減ることがあり得るんです。その教育をしないでおいて、ただ同じように使うような気持ちの人では経営陣に使えません。
 そういうことで、私は今そういう教育をしておりますが、まだまだ、たまたま今、先生がおっしゃった段階、今年の段階では今のような構成になっているのは事実でございます。ですから、この構成が構造的にフィックスするというものでは私はないと思っております。構造的にフィックスするんじゃなくて、前にも申しましたが、適材適所ということで変わってくると。その気持ちがあるから、また私どもの職員はみんなやる気があって一生懸命やってくれていると思っております。


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○田嶋陽子君

 民営化推進委員会ができて、その委員会によって今後の方針が決まってと、少なくとも民営化されるまでには何年か掛かると言われているわけですね。その移行期間中も道路公団は特殊法人のままで運営されていくわけですから、その二年、三年の間にそうやって藤井さんは頑張ってプロパーの人たちを教育したり、いろんな意味で内部改革をなさろうと努力していらっしゃると考えてよろしいわけですね。
 前回、私は、特殊法人と政府が対等な関係でない限り経営方針に関する対等な議論は成り立たないと申し上げた際に、石原大臣もそのとおりだと御賛同されたような気がします。その上で、石原大臣はこうおっしゃっています。特殊法人という形態ができてもう何十年もたっているわけだから、社長としてやっていくだけの人は必ずいると思う、あるいは外から経営能力に優れた方に当面来ていただくことが必要だということを言っていらっしゃいます。
 民営化された暁には、天下りの総裁始め天下りの元役人には御退任いただくということでしょうか。藤井さんは、大変いろんな改革をやっていらっしゃるようなんですが、藤井さんの立場もちょっと気になります。その社長にはプロパーや民間から登用するというのが石原大臣のお考えだと思うんですけれども、ほかの役員ポストに関しては具体的にどのようにお考えでいらっしゃいますか。石原大臣にお伺いします。


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○国務大臣(石原伸晃君)

 人事権があるわけではございませんが、民間会社になった暁には、やはり最終的にはそこの社員の方、現在の公団の方々が役員の、先ほど委員の御指摘のとおり三名しか理事、役員の方がいらっしゃらないわけで、残りの六名は天下りなわけですから、少なくともこの九人は公団から育っていくような形が私は望ましいと考えております。


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○田嶋陽子君

 民営化推進委員会で新しい組織についてこれから議論をされるわけですけれども、その出発点は、特殊法人としての日本道路公団の良かった点、まずかった点ということを評価することが前提だと思うんですね。御自身は退いていくとしても藤井総裁は内部改革の成果を出すとおっしゃっているわけで、その時点での監督官庁である国土交通省から政策評価、言わば道路公団の自主的努力の結果に対して評価も行って、その資料を公開していただきたいと思うんですね。
 特殊法人時代の日本道路公団の締めくくりとして、国土交通省は政策の総括をなさいますでしょうか。


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○政府参考人(大石久和君)

 今、先生から御提案がございました。私も初めて聞かさせていただいた御提案でございます。国土交通省として熟慮してまいりたいと考えます。
 日本道路公団が設立されまして、先ほど来御議論がございましたように相当な年数がたってございますが、有料道路、高速道路の整備主体としてその責任を私は果たしてきたのではないかというように思っております。
 しかし、その中で種々の改革すべき点があって、今、総裁先頭に立って種々の効率化、経費節減あるいはサービスの向上等に努めておられるということについては私どもも経営合理化努力として多としたいというように思っております。また、道路公団が責任主体として自らの業務について今後とも経営、可能な経営合理化を行っていくということは必要だと考えてございます。
 公団業務に関しましては国民からいろんな声が寄せられております。また、いろんな批判もございます。更なる合理化が必要であると考えてございます。国土交通省といたしましてもこういった公団の努力を応援していきたいし、我々もそういった観点から公団を指導していきたいと考えております。


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○田嶋陽子君

 民営化推進委員会は、道路公団が民営化されて会社になったらすぐ手を引くんでしょうか。それとも、会社の運営方針に関するオンブズパーソン的な役割を持ちながらフォローしていくんでしょうか。民営化推進委員会の設置期限とフォローアップ体制についてどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせください。


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○政府参考人(坂野泰治君)

 ただいま御審議いただいております法律案におきましては、この委員会の設置期限は平成十八年三月三十一日限りといたしておるわけでございます。なお、その日よりも前にこの委員会の意見を受けて講ぜられる施策に係る法律が施行されるに至ったときは、当該法律の施行に併せて廃止するものとする、すなわち廃止すべく法的措置を改めて取るということになっておるわけでございます。
 端的に申し上げれば、新たな組織が発足をするときにはこの委員会は解散をする、そういう趣旨の期限を設けておるということでございます。


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○田嶋陽子君

 午前中に森田議員が参考人に対して質問なさったように、道路の公共性を考えた場合には一定限度の公的関与をするか否かの検討が必要だと思うんですね。一定程度公的関与するとして、民営化された会社をモニタリングするのはどこなんでしょうか。


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○政府参考人(坂野泰治君)

 この委員会は先ほど申し上げた期限で解散をいたすわけでございますので、その後におきまして国が講じております施策あるいはその施策に基づいて設置されております組織の様々な活動については、例えば政策評価の仕組みその他も活用されることがあるわけでございましょうし、またその他国会でのいろんな御活動の中でもいろいろ監視その他が行われるものと考えております。


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○田嶋陽子君

 特殊法人の民営化による一番のメリットは、コスト削減だと思います。例えば、道路公団を民営化したらどのくらいコスト削減できるのか試算されておいででしょうか、石原大臣。


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○国務大臣(石原伸晃君)

 民営化の形態によっても全体のコストがどれだけ削減されるのかという問題は大きく変わってくると思いますし、一番大きいのは、先ほど来議論が出ておりますように、建設工事費用のコスト、次が人件費等々ではないかと思っております。
 整理合理化計画の中では、事業コストは、規格の見直し、競争の導入、競争することによりまして安い資材を買うとか、そういうことも起こってまいりますので、引下げを図ると。それと併せて、これも何度も申しておりますように、償還期限を五十年を上限として、今言ったようなコスト引下げ効果を反映させてその短縮を目指すという基本方針の下、この推進委員会では採算性の確保に関する基準などについて御意見をちょうだいすることになっております。
 もう委員が御指摘のとおり、このコスト縮減というものは新たな組織の採算性確保にとって実は一番重要な要素でございますので、この推進委員会においても、この点を含めて御検討いただき、数字というものも、もちろん仮定計算になると思いますけれども、どこにどれだけのものを、どういうふうに削ればどういうふうになるというようなことも御議論になるものと考えております。


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○田嶋陽子君

 推進委員会はいろいろすることがあって大変ですね。
 熊代副大臣にお伺いします。例の話です。山根議員も頑張ってくださったんですけれども、男女共同参画の観点からも民営化推進委員会には是非女性を入れていただきたい。私が考えるに、ただ女ならばいいというわけではないことはよく皆さんも御存じだと思うんですけれども、とりあえず男女共同参画型社会の審議会として、これは国策だと思うんですね。
 この間も熊代副大臣は、「道路行政、道路の在り方、道路を通しての国の将来の在り方ということに対して大切な識見を持っていらっしゃる改革意欲に富んだ委員を選ぶということでございますので、そういう女性の方がいらっしゃれば二割、三割にこだわらなく大いに選んでいただいても結構だというように思います」とおっしゃってくださっています。
 アファーマティブアクションという観点からも一定割合のポストを女性に割り当ててくださるべきだと思いますが、そのことに関して再確認したいと思います。小泉首相とも話し合ってくださったと思いますので、今日は回答をいただきたいと思います。


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○副大臣(熊代昭彦君)

 国の審議会の委員の女性参加の男女共同参画社会ですね、積極的に進めているということは御指摘のとおりでございます。
 最低限のクオータといいますか、それは御指摘のように定めておるわけでございますけれども、改革意欲に富んだ女性がいらっしゃれば、それ以上ということでございますから何人でも結構だということだというふうに思いますが、ただ委員会の七人の委員の選任につきましては、この法案を成立させていただいて、そしてその御議論を踏まえて七人を決めさせていただきたいということでございますので、先生の御見解はお伝えしてございますけれども、それでどうするかというのは間もなく決まることだというふうに考えているところでございます。


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○田嶋陽子君

 ほとんどここは男性中心社会だから、どこに行っても男性は目立ちます。女性は数少ないですから、女性の委員を探すときには金のわらじを履いて探さなきゃいけないみたいなところもありますので、一生懸命探していただきたいと思います。在野には優れた女性たちが一杯います。ここにも一杯いると同じように在野にも一杯いると思いますので、よろしくお願いします。
 先ほどの参考人に対する質疑に改革のための様々なヒントがちりばめられていたように感じました。五つほど、感想を言います。
 一つ目は、公団あるいは新しい組織の自主的な権限なくして改革なしということ。それから二つ目は、どのような人選をするか。つまり、人事のことが非常に大事だということですね。それから三つ目は、政治家と業者と官庁の癒着構造を是非断ち切っていただかなければいけない。これがある限り改革はなされないということです。それから四つ目は、私たち政治家の利益によって特殊法人などで働く人たちの労働権は奪ってはならないということ。それから五つ目、最後、いいことも悪いことも含めて情報をきちんと出してください。住民は判断ができます。その住民の力を信じて私たちも議論し、地方自治体に決定権を譲ることも考えていかなくてはいけないと思います。
 道路公団を民営化だけしても、先ほど申し上げたような構造が変わらない限り真の変化には結び付かないと思いますので、石原大臣にもその点を踏まえた改革を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。

田嶋陽子の

「書アート

こもれる日々

      2017615日(木)~621日(水)

    ギャラリー      コンセプト21

 

         (港区北青山3-15-16              TEL03-3406-0466

 

2016年8月~予定

●ZEN展 

2016年

8月22日(月)

     ~29日(月) 

東京都美術館 

ロビー階第一展示室

東京都台東区上野公園8-36

TEL03-3823-6921

開館時間 9:00~17:30 (入館は17:00まで) 

 

●田嶋陽子書アート展

 ギャラリー花の妖精

2016年9月3日(土)

   ~ 9月11日(日) 

 

長野県軽井沢町

発地116-6 

電話0267-48-1273

田嶋陽子歌とトークショ 9/3(土)16時~

●CACA現代

      アート書展 

2016年9月13日(火)

    ~9月18日(日)

アートスペースリビーナ港区北青山3-5-25

表参道ビル4F

 

電話03-3401-2242

What's New

脳ベルshow(BSフジ)

1/20(水)22:00~

1/27(水)22:00~

 

 

田嶋陽子書アート展 & 歌

2016年

6月4日 土~7月24日 日 

笠間日動美術館 

企画展示館1階

茨城県笠間市笠間978-4 電話0296-72-2160

開館時間 9:30~17:00 (入館は16:30まで) 

休館日 月曜日

(祝日の場合は開館し、その翌日が休館)

★田嶋陽子歌とトーク 7/2(土)18時~ 

2016年

9月3日 土~9月11日 日

ギャラリー花の妖精

長野県軽井沢町発地116-6 

電話0267-48-1273)

★田嶋陽子歌とトーク 9/3(土)16時~